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三重交通神都線跡を歩く 2

 北風の強い日でしたが、今回も神都線跡を歩くことにしました。

昼前の電車に乗り近鉄宇治山田駅に着きましたが、何やら物々しいい雰囲気。ふと今日が総理一行が神宮参拝をする日である事を思い出しました。

駅のコンコースも駅前のロータリーも、警察官や警察車両で一杯です。おかしな行動をすればあっという間に「確保」されてしまうでしょう。危うきに近寄らず。

「錦水橋」を渡っていると、ちょうどタイミングよく「神都バス」が止まっていました。交通規制がしかれていて、規制が解除されるのを待っているのでしょう、道路はずいぶん渋滞しています。

この「543」という車体番号は、実際「モ543形式」として運用されていました。しかしナンバープレートまで「543」とは初めて気づきました。こだわりを感じます。

錦水橋を渡って前回歩いた「古市口駅」跡付近の交差点を左に折れ、二軒茶屋方面へと進んで行きます。

途中JR線と交わる辺り。道幅が狭くなり対向が出来ないので、対向車は譲り合って通行しています。

徒歩で通る場合も注意が必要です。

架道橋をくぐりぬけ、緩やかな曲線をぬけるとしばらく直線道路が続きます。

ここから更に進んで信号がある辺りに「河崎駅」があったと思われます。

ホテルの前を通り過ぎ、二軒茶屋方面へ大きく東へ向きを変えます。二軒茶屋に向かって歩いていくと、ちょうど100円ショップがある辺りに分岐があります。

神都線がどちらを走っていたのか定かではありませんが、どちらの道も「二軒茶屋餅本店」前で合流するので、車の通りの少ない左の道を進みました。

「二軒茶屋餅本店」前を過ぎると信号が見えてきます。おそらくこの辺りに「二軒茶屋駅」があったと思われます。その信号を右に曲がると、私の記憶では有料道路の料金所があったと思います。

神都線が廃線になり、道路を敷設する際に有料道路となったのでしょうか、その経緯についてはわかりません。

そのまま進んで行くと、再びJR線と交わる架道橋が見えてきます。ちょうどタイミングよく「快速みえ」が通過していきました。

ここまで来ると「中山駅」跡は目の前。今もなお「三重交通伊勢営業所」があり、大きな車庫もあります。

変電所もあったという事から、神都線の頃からの車両基地であったと思います。

すぐの信号を右に折れ、西に向かって進み宇治山田駅まで戻りました。

今回の行程で約5.3km、ほぼ1時間で踏破できました。

神都線跡を歩いていると、今は市民の生活道路となっている所ばかりだと思います。かつてはこの道路を路面電車が走っていたのだと思いながら歩いていると、感慨深いものがあります。「自動車」という「便利さ」の裏側に、消えていった物もあるのかと思うと、いつかは自分たちも消えて無くなってしまうのだろう、という覚悟を持たなければならないと思うのです。

かつての人が「間違い」を犯した訳ではなく、時代の移り変わりが人々の価値観を変えていったのだ、と考えます。

自分たちはいったいどこへ行くのでしょうか。

これからも見届けて行きたいと思います。

寅寅寅

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