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斎宮跡を散策。

  順調に進んできた「倭姫命の巡幸」編ですが、「まん防」が解除されるまでしばらくお休みしたいと思います。皆様が御無事で過ごされる事をお祈りいたしております。

さて今回は三重県多気郡明和町斎宮にある「斎宮跡」を散策することにしました。伊勢神宮とのかかわりも深く、神宮の祭事を行う為の「皇女」が住んでいた所で、鎌倉時代に戦乱で「斎王制度」が途絶えて700年もの間どこにあったのかさえ分からなくなっていたそうですが、昭和45年に宅地開発による事前調査で遺跡が発掘されてから今もなお発掘調査が続けられています。

さっそく出かけましたが何しろ遺跡の規模は137ha、およそ甲子園球場35個分あると言いますから、すべてを歩いて散策するだけでも2時間くらいはかかりそうです。それに加え「斎宮歴史博物館」や「いつきのみや歴史体験館」を見学するとなるとかなりの時間がかかりそうなので、今回は博物館と体験館の見学をあきらめて、できるだけ範囲を広げて散策し見どころを伝えようと思います。

「いつきのみや地域交流センター」の駐車場に車を停め、先ずは「斎王の森」に向かいます。斎王がこの地にあった事を示す石碑が建っています。

「斎宮の森」を見学した後は公園の外周を歩いて奈良古道跡を歩いて歴史博物館の方へ歩いて行きますが「奈良古道」のスケールの大きさに驚きました。今と比べても自動車がゆうに2台は通れる広い道は、当時の人の土木技術の高さがうかがえます。

今の季節、周りは少し寂しいですが季節ともなればコスモスの花が沢山咲いていてとても綺麗です。そしてここは直ぐ近くを近鉄の線路が走っていて、鉄道ファンの方たちの絶好の撮影スポットになっています。

「歴史博物館」方面に歩いて行く途中に「古墳群」があるようなので立ち寄ることにしました。

沢山の古墳がありますが、ここに皇女たちが葬られたのでしょうか。

道路を渡って「歴史博物館」の敷地を通り抜け「秡川」方面へと向かいます。「歴史博物館」の広大な敷地の中には梅の木が沢山植えられていて、そろそろ花も咲き始めていました。

秡川に向かう前に「小倉神社」跡とのちほど紹介する「竹神社」跡を見学。

秡川も今の時期は水量も少なく流れもあまりありませんが、水質が良くカワセミの姿も見ることが出来ると言います。

ここで引き返して先ほど通った「奈良古道」を再び通って広場の方へ向かいます。

電車が走っていくのが良く見えるのでこの日も「撮り鉄」の方が何人か見えました。広場には史跡の1/10の全体模型もあるので当時の斎宮の様子もうかがい知れると思います。

駅前にある「いつきのみや歴史体験館」の前を通って「斎宮平安の杜」に向かいました。

「斎宮平安の杜」は当時の建物を再現したもので、近くまで行くとスケールの大きさに驚きました。やはり当時の建築技術の高さがうかがえます。

しかしこれだけの技術がありながら柱をそのまま土中に埋める「掘立柱」で建てられており、「礎石」は一切ありません。耐久性を考えたら基礎があった方が良いと思いますが、何か理由があったのかは謎とされています。

さて最後は「竹神社」にお詣りして帰ることにしました。地元の方から愛されている氏神様です。境内に入るととてもきれいな「花手水」がこしらえてありました。

美しい花を見ると心が和みます。日本人の美意識は素晴らしい。

そして「竹神社」にお詣りしました。

駆け足で回りましたが今回のコースで2時間かかりました。しかし新しい発見や感動もあり充実した時間でした。なにより広々とした敷地の中を太陽の日を浴びながら歩くのはとても気持ちが良い。

今回行けなかった歴史博物館や歴史体験館も見てみたい。また時間があれば行ってみたいと思います。

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