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尾鷲の人達から学ぶこと。

 「馬越峠」を歩いた後は尾鷲駅まで歩いて、そこから一駅離れた「相賀(あいが)駅」まで車を取りに戻ります。相賀駅を降りてそこからまた30分程尾鷲市方面に歩いていくと、車を停めた馬越峠の登山口に着きます。ここまで来るとさすがに疲れが出てきました。

そのまま尾鷲市内まで車で行き、市内の料理店で食事をしました。伊勢や鳥羽でも美味しい魚はいただけますが、尾鷲ならではの魚や海老がありそれが目的で尾鷲まで行く事もあります。何度か通ううちにお気に入りのお店も見つけました。

ガス海老の唐揚げ

店に行くと店主の方や地元の方とよく話をしますが、尾鷲の方たちはとても「地元愛」が強いと思います。話をしていても「尾鷲は良いところ」という言葉をよく聞きます。自分がこのブログを始めたきっかけも、もう一度伊勢の魅力を「再発見」することですが、それまで「地元愛」という事を考えたことはありませんでした。むしろ伊勢は何もないところ、と思っていました。尾鷲の方たちが「地元愛」に満ち溢れているのはとても貴重で、素晴らしい事だなと思います。

もう一つ、もし万が一「東南海地震」が起きれば尾鷲市は甚大な被害を受けると想定されており、さらに巨大な津波にも襲われる危険性が高い地域です。私がとても感心したのは、尾鷲の人達の「防災意識」がとても高い事です。尾鷲市は周りを山に囲まれた、ちょうどすり鉢の底のような地形をしていますが、地震が起きたらすぐに山に向かって走れ、という行動が身についているのだと思います。「セーフティー・ライン」と言うのでしょうか、それぞれの家庭が「あそこまで行けば助かる」という共通認識があると思います。ここのところは本当に見習わなければならないと思います。

もし「東海・東南海・南海地震」が連動して起きれば、伊勢市も甚大な被害に遭う事は間違いありませんが、なぜか「防災意識」は低いような気がします。過去の「東海・東南海地震」でも沿岸の地域には10mを超えるような大津波が押し寄せ、多くの家が流され沢山の人が亡くなっています。地震はいつ起きるか分かりませんが、その時に躊躇せず行動できるように普段から自分たちの行動を考えておくべきだと思います。

高台から見た尾鷲のまち
大仏山から見た伊勢のまち

尾鷲の人達の「地元愛」は、自分たちの町の魅力を再発見する事にも役立つでしょうし、「防災意識」を高めるためにはどうすれば良いかという「ノウハウ」を、ほかの自治体と「共有」できれば多くの人の命を救うことができるのではないかと考えます。

美味しい魚料理のみならず、尾鷲の方達の「マン・パワー」から学ばなければならない事はたくさんあると思います。

寅寅寅

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