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「MaaS」未来の交通手段を考える。

 伊勢神宮「外宮」に初詣に出掛けました。昼の遅い時間でしたが、たくさんの方がお詣りをしておりました。

伊勢市駅で降りると「外宮参道」は沢山の人が歩いています。

この外宮参道を、かつては三重交通神都線の路面電車が走っていました。

三重交通神都線の事を調べていくうちに、MaaS(マース)に興味を持ち始めました。過度に自動車に依存した生活ではなく、公共交通機関をもっと活用していこうという考え方で、環境問題を解決するための取り組みでもあります。鉄道やバス、タクシー、カーシェアリングや自転車や徒歩などで目的地までスムーズに到着できるようにすれば、公共交通機関の利用ももっと進むと考えられています。

例えば伊勢神宮を参拝しようとしたとき、伊勢市駅までは電車で来て、駅からは徒歩で「外宮」まで向かい、外宮から「内宮」まではバスもしくはタクシーで移動して、「内宮」からはまたバスやタクシーで伊勢市内の駅まで戻るという流れになると思います。

実際今なお「外宮」と「内宮」を結ぶバス路線は、年間約200万人の人が利用しています。お正月ともなれば外宮前のバス乗り場は多くの人がバス待ちをしています。

近年は「神都ライナー」と呼ばれる「連節バス」も運行され、輸送力も上がってきています。おそらくこの路線に限れば、十分な収益率もあると思われます。

ただ、利便性ではまだまだ自動車の方が有利だと思います。

家族単位で移動する場合、家族分の荷物も積まなければなりません。小さい子供がいる家庭ならベビーカーを利用することも多いでしょう。1ボックスカーが人気なのもそういった理由だと思います。さらにコロナ禍の今、人と接触する機会をなるべく減らしたいと考えるなら、自動車での移動の方が安全だと考えるのは当然だと思います。

人の移動だけを考えるなら、公共交通機関の利用数はもっとあってもおかしくはありませんし、鉄道の輸送力にもまだまだ余裕があると思います。しかし神都線が廃線になってしまったのも、この課題をクリアすることが出かなかったからではないでしょうか。そもそもな話、根本的な課題は神都線が廃線になった60年前と何も変わっていないのです。

問題はそれだけではありません。これから更なる高齢化、劇的な人口減少は避けられません。移動手段を持たない高齢者はどんどんと地方に取り残されていきます。今、オンデマンド・バスやタクシーが注目されていますが、人口がどんどん減少してきて利用者が減れば運営も厳しくなってくるでしょう。

「MaaS]は交通手段の発達した都市部においては有効だと考えますが、交通手段の少ない地方にとってはとても受け入れられない事だと思います。

最近問題となっている高齢者の交通事故。全国的には「車が無いと生きていけない」という地方がほとんどだと思います。免許を返納したくても、日々の暮らしを維持していくためには車に頼るしかない、というのが現状だと思います。

これら様々な問題を解決していかなければ、日本型「MaaS」の実現はとても厳しいと考えざる負えません。

自動車に勝る利便性や安全性、そして経済性や環境性能を持った新しい移動手段が出来るのかどうかが鍵になると考えます。

地方の小さな「市」でありながら、全国有数の観光地でもある伊勢市。

ここが日本型「MaaS」の「実験場」になりえるのではないかと思います。

寅寅寅

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