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熊野古道伊勢路 馬越峠をゆく。

 「世界遺産」である「熊野古道」。いつかは挑戦してみたいと思っていましたが、今こそ「期」ではないかと思い立ち、先々週はじめに出掛けました。

今回は「馬越峠」(まごせとうげ)に挑戦することにしました。

「熊野古道」と言えば「馬越峠」をイメージするくらい有名ですが、かなりの難所であるとの事。自分の体力を考えれば踏破出来るか少し不安でしたが、時間がかかってもゆっくり登ればいいと考えました。案内では踏破するには2時間半ほどかかるとの事ですが、余裕をもって少し早い目に家を出ました。

高速道路が伸びたおかげで、尾鷲や熊野方面へも随分早く行けるようになりました。「道の駅 海山」でトイレを済ませ、近くの「馬越峠」の登り口に車を停めて歩き出します。

最初は緩やかな石段も、先に進むとどんどん急になってきます。

歩き始めて20分ほどで熱くなってきて、着ていたダウンベストを脱ぎ水分補給をします。山の北側にあたるので日差しもなく、山の上から流れ出す小さな川が心地よく感じました。

ようやく開けたところに出てあたりの山が見えました。もうずいぶんと登ったと思いましたが、峠の頂上まではまだ少しあるようです。

そして何とか頂上までたどり着けました。

ここからさらに「天狗倉山」まで登ればさらに素晴らしい景色が見られるとの事ですが、今回は踏破が目的なのでそのまま尾鷲市内へと下っていくことにしました。山頂までは1時間ほど。思っていたより早く着くことができました。

尾鷲市内に向かう石段もかなり急で、枯葉が堆積して滑りやすいので足元を確認しながらゆっくりと降りていきますが、慣れた人は飛ぶように降りていきます。

ようやく尾鷲の町が見えてくると少しほっとした気持ちになりましたが、何人か地元の方と行き違いになりましたが、皆さん杖も使わず息一つ乱さず登って行かれるのを見て驚きました。山に囲まれた土地で育った人は、自然と体力が身についているのではないかと思います。

昔の人達もこの道を行き来したのだと考えると、すさまじい体力の持ち主であったことは間違いないと思います。

そして「熊野信仰」と「伊勢信仰」にはどういうつながりがあったのでしょうか?
いくつもの山を越え伊勢を、熊野を目指す理由は何だったのでしょうか?
お互いに友好関係もあったと思いますが、その逆の事もあったのではないかと考えてしまいます。

本当の事は当時の人でしか知りえないでしょうが、いずれにせよとてもエネルギーに満ち溢れていた時代ではないかと感じました。

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