「二軒茶屋駅」から「二見駅」までは約4.8km(往復で9.6km)近鉄宇治山田駅からだと片道で7.9km。さすがに一気に歩くには大変な距離なので、何区間かに分けて歩くことにしました。今回は二見まで車で移動して「汐合駅」まで歩きます。
二見町の二見総合駐車場に車を停めて歩き出しました。
この駐車場の辺りに「二見駅」があったと思われます。
幼稚園の横を通り抜け郵便局の裏の道を通って歩いていくと、ホームセンターのある交差点で現在の国道42号線と交わりますが、当然神都線が走っていたころに国道はありませんでした。
そのまま国道を渡り歩いていくと再び交差点がありますが、ここは神都線の上を道路が走っていました。
神都線が廃線になって随分たってから跨線橋を取り壊して、坂道も削られて平たんな道になりました。道路の法面には桜の木が植えられていて、とてもきれいだったことを思い出します。
信号を渡って歩いていくと道はやや細くなり、右へ左へと緩やかな曲線を描きながら進んで行きます。
おそらくこの先に「三津駅」があったと思われますが、よくわかりませんでした。白い車が停まっているあたりでしょうか。
もう少し進むと道路と並走して走るところもあり道も広くなっています。今は「山田原」のバス停になっています。
先に進んで行くとまた道は狭くなります。県営サンアリーナへ向かう道を渡り同じような道を進んで行きます。
さてここで一つ「謎」が待っていました。「三津駅」と今回の目的地「汐合駅」の間に、もう一つ「御塩殿駅」があったらしいのですが、資料もほとんど残っておらずどこにあったのかがわからないのです。「お伊勢さん125社」の一つの「御塩殿神社」なら随分見当違いな場所ではないのか、そもそも「御塩殿駅」自体が存在していたのかどうかもわかりません。
ここでふと気づいたのが、ここから1kmほど離れた「西地区」の「御塩浜」でも神宮に奉納する「塩」が作られています。「御塩殿駅」が存在したとすればこの辺りだったのではないでしょうか。
そのまま歩いていくと、今回の目的地「汐合駅」跡に着きました。
この写真を撮ったところが「汐合駅」の跡で、青い家を境に左が県道右が神都線跡となります。そしてここで「二軒茶屋駅」方面から来た列車と行違う為に駅は2線あったと資料に残されています。
そしてここは唯一神都線跡であった事を証明するものが残されています。
神都線の橋脚跡です。
ここには桜の木が植えられていて、きっと行き違い待ちをする乗客の目を楽しませていたのでしょう。
寅寅寅