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「REVIC」に期待するもの。

 地域経済活性化支援機構、略称「REVIC」(レビック)という組織があることを知ったのはまだ最近の事です。
その名の通り地域経済を活性化させていこうという取り組みで、国と地方銀行が連携してファンドを設立し、地方の人材育成から新しい観光資源の開発や発見、そして地方の企業や観光事業を支えていくことを目的としているそうです。

先日訪れた二見町でも、旅館業を支えていこうというプロジェクトが始まったとの事です。旅館街をそぞろ歩きしていると、昔ながらの旅館もまだ残っています。それを時代に取り残された物と見るか、歴史的な建物と見るかは価値観の違いだけ。例えば外国の方から見れば、歴史ある旅館はとても魅力的に見えるかも知れません。新しく建て替えるのではなく、昔ながらの風情を残しながらも補修や改装をすればまた魅力的な「旅館」として再生できるかも知れません。コロナ禍の今ですが、アフター・コロナになればまた外国からの旅行者も戻ってくるでしょう。その時のために準備をしておくのには良いタイミングだと思います。

例えばインバウンドだけではなく、国内旅行者向けにも様々な取り組みが必要だと思います。二見町は今「みそぎの町」であることをアピールしています。昔は伊勢神宮にお参りする前に、二見浦でみそぎを済ませてからお参りしました。「浜参宮」と呼ばれていて、20年に1度の式年遷宮の際に行われる「御木曳行事」「御白石持行事」の前に行われる大事な行事となっています。そういった事をもう一度見直してアピールしていくのも大切だと思います。例えば修学旅行で泊まった旅館にもう一度泊まれるとしたら、素晴らしいことだとも思います。

しかし地域を再生していくにしても、不安材料もあるのでは無いでしょうか。なぜ衰退してしまったのかという事を検証しなければなりません。交通手段の変化や生活スタイルの変化デジタル化。様々な要因があると思います。近年伊勢市駅周辺ではホテルの建設が進んでいます。それによって旅のスタイルも変わって来ていると実感しています。以前なら鳥羽や二見の旅館に泊まって旅館の料理を食べて過ごすことが多かったと思いますが、泊まるのは市内のホテルに泊まって、料理やお酒は外で楽しむのが普通になっています。私も旅行が好きで、先日も熊野古道を歩いて尾鷲市内のホテルに泊まって、夜はお気に入りの料理屋でいただきました。

旅館の再生のみならず、周辺にお店を誘致していく事も鍵になるのかも知れません。

このところ「お伊勢さん125社巡り」などでたくさんの神社にお詣りしましたが、そういうツアーを企画するのも良いかも知れません。

いずれにせよ、官民が一体となって地域経済を活性化していこうという取り組みはとても歓迎し期待しています。

また昔の様な活気が戻り、それが続くことを心より願っております。

寅寅寅

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