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戦国尼僧のビジネスモデル【1】

第1回:AI時代に「500年前の尼僧」が必要な理由

既存モデルを否定せず「無力化」する。

慶光院モデルの幕開け

「管理し、独占し、競争に勝つ。」 20世紀のビジネスを支えてきたこの大原則が、いま、音を立てて崩れています。

AIが瞬時に最適解を導き出し、情報の価値が限りなくゼロに近づく現代。私たちが築き上げてきた「管理の城」は、もはや組織を守る盾ではなく、変化を阻む重荷へと変わりつつあります。

こうした混迷の時代に、私たちが追い続けてきた一人の女性の足跡があります。 500年前の戦国時代、伊勢の地で途絶えかけていた神宮式年遷宮を、武力も権力も持たずに再興させた尼僧

**慶光院清順(けいこういん せいじゅん)**です。

なぜ、いま彼女が必要なのか。 それは、彼女が完成させていた「仕組み」が、現代の私たちが求めてやまない

**「DAO(自律分散型組織)」や「評価経済」の究極の完成形**だからです。

「独占」という最大のリスク

多くの経営者は、顧客情報を囲い込み、技術を隠し、自社だけの「ネットワーク」を構築することに躍起になります。しかし、情報は一箇所に集めた瞬間に「腐敗」と「漏洩」のリスクを孕みます。

清順の取った戦略は、その真逆でした。 彼女は「遷宮」という巨大な大義をオープンにし、全国に散らばる「勧進聖(かんじんひじり)」という自律的なネットワークを介して、人々の想いを集めました。

情報を独占するのではなく、「志」を解放したのです。

至誠とソロバンの「置き換え」

この連載でお伝えするのは、単なる歴史の美談ではありません。清順が実践した「至誠(まごころ)」という精神論を、いかにして現代の「運営論(システム)」へと置き換えるかという、極めて実戦的な戦略です。

  • 「お願い」を「参画」へ。
  • 「管理」を「信頼の可視化」へ。
  • 「競合」を「共創のパートナー」へ。

この「慶光院モデル」は、既存の石頭な経営モデルを真っ向から否定しません。ただ、そのロジックを実装した瞬間、古いやり方はあまりにも非効率で、リスクに満ちたものとして、音もなく「無力化」されてしまうのです。

秘伝を、あなたに。

これから全10回にわたり、この「慶光院モデル」の極意を解き明かしていきます。

情報の漏洩に怯え、人手不足に悩み、次世代への継承に苦しむリーダーたちへ。 500年前、戦火の中で一人の尼僧が握りしめていた「奉加帳」の中に、AI時代の荒波を乗り越える最強のOS(基本ソフトウェア)が眠っています。

さあ、管理の城を降り、至誠という名の新しい航海へ出かけましょう。

毎月 第1・第3 水曜日更新


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